Chocolate lovers


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by tomoknowsflower
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朗読者

友人のayamiちゃんから、「朗読者」(著者 ベルンハルト・シュリンク、新潮社刊)を借りたのは、もう数年前。

浜田山に住んでいた頃だから、もう6年前にもなる。

その頃の彼氏候補だった人が、本棚にある本の背表紙を見て、「僕も読みましたよ、朗読者」と言ったけど、「そうなんだ」、としか答えなかった。

なにしろ、読んでいなかったから。

初めの数ページを読んで、その衝撃的な出だしに圧倒され、その先が読めなかったのだ。

それから何年も経って、ふと読んでみようと思って、手に取り、読み始めた。

衝撃的な出だしの、その先のページまで。


主人公は、道で体調が悪くなったところを、ある女性に助けられる。

回復した後、お礼をするため、その女性を訪れる。

そこから、物語は始まる。

まだ15歳の少年と、21才年上の女性との恋愛は、読む側の想像を超えて、美しく、重苦しく、激しく、悲しい。

ナチの親衛隊で、収容所の看守だった彼女は、とりかえしのつかない過去を持っていた。

出会ったばかりの頃の、きらきらした、あこがれや、好意や、旅行の思い出。

しかし、彼女は支配的で、時として冷たく、威圧的ですらあり、愛情をよせる少年を拒絶するようなこともあった。

主人公が、第二次大戦中にドイツで起こった、数々のユダヤ人に対する犯罪を調べていくうちに感じる感情の麻痺。

それは、彼自身の純粋な愛を失ってしまった、麻痺とよく似ている。

朗読をすることを、彼女への愛の表現にするしかない、主人公。

最後に、やっと幸せになれるように思っていたのに・・・・。



愛の普遍的な、美しさと悲しさを描いたすばらしい作品だと思った。

読み終えた後、しばらくなんとも言えない気持ちになった。

夜、子どものベッドで一緒に寝た。

子どもが寝入ってしまうと自分のベッドに移ったけど、少年と彼女の愛を思って、泣いてしまった。


「愛を読む人」というタイトルで、映画ももうすぐ公開される予定。

予告編を見ると、さわやかなでロマンチックな映画のような印象。

でも、本当の愛は決してロマンチックなだけではない、と思うのは私だけかな。

「朗読者」、ぜひ読んでみて。

映画もぜひ、見て欲しい作品。URLはこちら→http://www.aiyomu.com/


ayamiちゃん、感謝。
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by tomoknowsflower | 2009-07-04 15:24 | books
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笹原 知花 Profile
大学在学中から、広告、雑誌媒体の制作、営業、PRの仕事に携わる。

現在、建築とショコラ勉強中!

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